効果的な話し方とテクニック
コーチングにおいて教え方のスキルというのは非常に重要です。
講師の知識や経験、人柄、そして熱意が問われます。
特に、声の大きさや口調、ジェスチャー…といった話術的なものは、講師への評価に直接つながりますので、講義テクニックは事前に練習し習得しておきましょう。
話す時の態度
- 明るく、大きな声で話す
- 気づかないうちにやってしまいがちなのが、語尾が小さくなるということです。文章の後半、声が小さくなり、言葉がはっきりと聞き取れません。友人・知人と面と向かって話すのとは違いますから、ハキハキと発音するよう心がけましょう。一番後ろの人に聞こえているか確認してみましょう。
- 受講者の方を向いて話す
- 実際に講義を受けてみれば分かりますが、講師の目線というのも重要です。
自分で作ってきたアンチョコを手元に置き、終始俯いたまま話してしまう人もありますが、それだと講義への熱意が感じられませんし、受講者のやる気もそがれます。それより何より、声がこもってしまって参加者が聞き取りにくくなってしまいます。
適度にゆっくりと視線を動かして、参加者(受講者)全員を視覚に捉えましょう。参加者(受講者)はそうした視線で自分への関心を感じ、授業に入ってきます。但し、個人的に誰を凝視したり誤解を受けるようなことは避けましょう。
- ジェスチャーを取り入れる
- 人前に立つと、緊張からか、気づかないうちに無意味な身振りや手振りをしてしまいがちですが、そうした些細な動作も講義を聞く側から見ると、非常に気になり、気が散ってしまいます。
髪を直す、眼鏡を触る、あごやひげをいじる、ペンやポインターを弄ぶ、首をかしげる、ズボンや上着のポケットに手を入れる…など、普段ならやらないようなことでも大勢の前に立った時にだけ出る場合があるので気をつけましょう。
些細な動きも聞く側には大いに気になるわけですから、逆にそれを利用して、単調になりがちな話に手の動きや目線など、重要な点や参加者の興味を引きたい時に上手く使いましょう。
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- 話し方や態度の癖を直す
- 「えーと」「あのー」「それで」「要するに」など、知らず知らずのうちに連発してしまったり、癖になってしまったりします。受講者は一旦、気になり出すと、そういう口癖の数を数えだしたりして、講義に集中できなくなります。
これは私の体験談ですが…以前、マニュアルに書かれた文章の句読点ごとに「と」をつける人がいました。マニュアルも後半になってくると、句読点もないのに文節ごとに「と」をつけ、しかも、その「と」だけがやたらに語気が強く、可笑しくなってしまって、講義どころでなくなったことがあります。
- 議論は避ける
- 受講者が必ずしも、講師に敬意を払ったり、好印象を持ったりしているとは限らないと覚えておきましょう。
講師の役目は、受講者の理解を助けることです。挑戦的な質問や揚げ足取りをされても、言い争いは避けましょう。
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